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予約制|靴職人が営む横浜最古の靴修理店

営業日|月.木.金.土.日.祝 10:00-20:00

初めに - オールソールとは

伝統的な紳士靴は「オールソールをしながら履いていただきたい。」という意図のもとに作られております。

言わば、新品の状態では7割程度の出来に過ぎず、持主が使い込むことで革が足に馴染み理想の一足へと近づいていきます。

故に、オールソールが必要になるまでに履きこまれた靴には新品以上の価値があります。

底付師の私にとってオールソールは単に靴底を交換するものでなく、持主の理想の靴へ近づける大切なカスタムと考えております。

オールソールの内容

オールソールは靴に負荷がかかるため何回も出来る修理ではありません。靴の製法と状態により1~4回程度が目安となります。

故に、オールソール後には、見た目や履き心地が良くなることは勿論のこと、何よりその状態が永く保てる耐久性が求められます。

見た目、履き心地、耐久性。この3つは相反することがありますので、持主さまのご要望に合わせてご提案させていただきながら、ご一緒にオールソールの内容を決めさせていただいてます。

オールソールの工程と資材

オールソールでは5~8種類程の資材が交換されます。

それ故、オールソールをすると靴の機能性が良くもなれば悪くもなり、場合によってはその靴の価値が180度かわることもあります。

だからこそ御自身の大切な靴がどのような資材でどのような工程を踏んで、どのような職人の意匠が含まれオールソールが施されるのか?

お客さまが知る事はとても重要なことだと思います。

しかしながら、オールソールは家の基礎工事と同じで、ものが完成してしまえば外から中の作りを見ることはできません。

企業秘密的なところもありますので全てを公開することは出来ませんが、当店のオールソールについて一部ご紹介させていただきます。

  1. 見立て
  2. ばらし
  3. 中底
  4. ウェルト
  5. シャンク
  6. 中物
  7. 底材
  8. チャネル
  9. 化粧釘
  10. 仕上げ
見立て 靴のコバ部分のウェルト

見立ては、美容室で言うと最初のカウセリングの時間です。

靴を確認して出来上がりのイメージを持主さまと共有する工程です。

オールソールでは、この工程で仕上がりが大きく変わってきますので当店では見立ての時間(工程)が一番大切だと考えております。

故に、受付(見立て)を予約制とさせていただいてます。

  靴の仕上がりを左右する見立ての詳細はこちら
バラシ 真鍮釘の化粧釘

見立てを終えたら靴底をバラしていきます。

靴底をバラす作業は最も靴に負荷がかかります。故に、一番気を使う工程になります。

靴への負荷を軽減するため、靴の中に木型を入れて靴底をバラしていきます。

※中底とウェルトは傷みが激しくなければバラしません。但しウェルトは本革以外の場合、損傷関係なくバラします。

  木型を使った靴底のバラシの詳細はこちら
中底 靴のコバ部分のウェルト

靴底をバラしたら次に中底を付けていきます。

中底の素材は様々ありますが当店では耐久面などを考え本革を使用します。

※中底の損傷が激しくない限り基本的に中底交換はしません。足に馴染んだ中底を交換すると履き心地が変わってしまいます。

  中底交換についてもっと知りたい方はこちら
ウェルト 靴のコバ部分のウェルト

中底を付けたら次にウェルトを付けていきます。

ウェルトの素材は様々ありますが当店では耐久面などを考え本革を使用します。

また、ウェルトを縫い付ける工程では耐久面や靴への負荷などを考えチャン糸を使って手縫いで縫い付けます。

※ウェルトの資材が本革で損傷が少ない場合は基本的にウェルト交換はしません。その方が靴が長持ちします。

  ウェルトについてもっと知りたい方はこちら チャン糸と手縫いについてもっと知りたい方はこちら
中物 リウェルトのすくい縫い

ウェルトを付けたら次に中物を付けていきます。

中物はスニーカーのインソールのようなもので、コルクやスポンジ、革などを使って履き心地(クッション)を作っていきます。

オールソールをして履き心地が変わったケースでは中物の変更が5割以上を締めるかと思います。

なお、耐久面などを考えコルクは板コルクを使用します。

  中物についてもっと知りたい方はこちら
底材 リウェルトのすくい縫い

中物を付けたら次に底材を付けていきます。

レザーソールは同じメーカーの革であっても革の質(ランク)が変わってきます。メーカーから直接仕入れ質の良いレザーソールをご提供いただいてます。

また、革積み上げはナンポウなどの資材は使わず本革のみを使用します。耐久性仕上がり履き心地。

また、底材を付けるときは数種類の釘をこの釘の本数や打ち方で耐久面が変わってきます。

  底材についての詳細はこちら 釘の本数と打ち方についての詳細はこちら
チャネル 深いチャネル

底材を付けたら次にチャネルを掘っていきます。

チャネルは、靴底を縫う目印として彫られますが、掘る深さによってチャネルは、歩行時に靴底の糸(ステッチ)が地面に摩れて切れてしまわないようにする「糸切れ防止」の役割をします。

故に、当店では一般的なチャネルの深さよりも数ミリ深く掘るようにしてます。また、チャネルは通常革底のみに彫られますが当店はゴム底にもチャネルを彫るようにしてます。

  チャネルについてもっと知りたい方はこちら
化粧釘 真鍮釘の化粧釘

化粧釘は装飾として打たれることが多いですが、トップリフト部など、打つ場所によって、靴の耐久性を強化することにも一役かっています。

一方、化粧釘は靴底に打つため、釘が床に当たって、音が鳴ったり、滑ってしまうなどの危険性を伴います。そのため、化粧釘を打つ際には、音鳴りや滑りの危険性を低くするための工夫が大切になります。

故に、当店では革底の化粧釘は、真鍮釘を使い釘の頭は取ってヤスリにかけるようにしてます。また、ゴム底の化粧釘は極細の鉄釘を使い追い込みをかけるようにしてます。

  化粧釘についてもっと知りたい方はこちら
仕上げ リウェルトのすくい縫い

仕上げは見た目の雰囲気を作る作業です。一番最後の作業ですが一番最初の見立てと重なります。

鏡面磨き光らせれば言い訳ではない。

インクはメーカーご協力のもとオリジナルのインクを使っています。自己満のところもある。

  チャン糸についてもっと知りたい方はこちら

オールソールの費用

オールソールの費用は、オールソールの「方法」と「資材」によって変わってきます。

一言にオールソールと言っても、その靴の製法や使われてる資材。そして持主さまのご希望などによってさまざまとなります。

お問い合わせ時にご希望をお伝えいただければ、おおよその費用をお伝えさせていただきます。

なお、正確な費用は受付時に靴を確認しないと分からないためお問い合わせ時の費用はあらかじめ高めにお伝えさせていただいてます。

※当店のオールソールの費用は一般的な靴修理店さまと比較して高い料金設定になっておりますので初めて当店をご利用される方は「初めての方」をご確認ください。

オールソールの流れ

ご予約

お電話、またはメールにて御予約ください。

受付

靴の状態を確認して、オールソールの製法(靴の製法)や、オールソールに使用する資材などの打ち合わせをします。

このお時間はとても大切にしています。どんな些細なことでもお気軽にご質問、ご意見ください。なお、ご郵送の場合はメールまたはお電話にて打ち合わせをさせていただきます。

ご依頼 お会計

受付時にオールーソールの費用と納期をお伝えしますので、ご納得いただけましたらご依頼ください。

※お会計はご依頼時となります。ご了承ください。

納品

オールソールが完了しましたら、店舗、または、ご郵送にてお渡しさせていただきます。